
丈夫で育てやすく、しかもトゲがないモッコウバラ。
広い面積を覆ってくれるつるバラとしてとても人気がありますよね。
あの豪華な花付きと見事な景観に一度は憧れたことのあるロザリアンも多いはず。
ですがその一方で、植え付けてからしばらくは花が咲かないことに悩まされたり、
育て方が特殊なことに戸惑ったりすることも。
そこで今回は、花付きが良くなる栽培方法と題して、
モッコウバラの育て方をまとめてみたいと思います。
もくじ
モッコウバラの特性
- 学名:Rosa banksiae
- 科・属名:バラ科・バラ属
- 英名:Banksia rose
- 系統:野生種
- 原産地:中国の西南部
- 色:黄色(キモッコウバラ)、白(白モッコウバラ)
- 花の大きさ:小輪
- 花弁:一重咲き、八重咲き
- 香り:キモッコウバラは微香、白モッコウバラは中香
- 開花特性:一季咲き
- 開花期:4~5月
- 樹形:つる樹形、横張りタイプ
- トゲ:なし
- 伸長:3m~4m以上
- 樹勢:非常に強い
- 半日陰:適応
モッコウバラの植え付け場所
モッコウバラは日当たりと水はけの良い場所を好みますが、
半日陰になる場所でも問題なく生育します。
ですが、その場合、花付きは控えめになります。
我が家では午前中だけ日の当たる場所でモッコウバラを育てていますが、
株元にそれほど日が当たらなくても伸びたつるに日が当たるので、
極端に日陰にならない限り、日当たりはそれほど気にしなくても大丈夫かと思います。
モッコウバラの植え付け方
庭植えの場合
直径・深さともに40~50cmの植穴を掘り、
堆肥、鶏糞、油かす、配合肥料、骨粉などを元肥として庭土に混ぜ合わせます。
元肥を混ぜ合わせた庭土を軽く押さえて平らにならし、
元肥が直接根に触れないように培養土を15cmほどかぶせます。
その上に根を優しく開くように乗せて、掘り上げた庭土を埋め戻しながら植え付けます。
鉢植えの場合
赤玉土6に対して腐葉土4を混ぜた土か、バラ専用培養土に植え付けます。
生育が早いので、鉢植えにする場合は最初から大型のものにしておくのがおすすめ。
ちなみにわたしはこちらの大型コンテナにモッコウバラを植え付けています。
モッコウバラの肥料の与え方
モッコウバラが花を咲かせるぐらい大株に成長するまでは、
基本的に肥料を与える必要はありません。
肥料を与え始めるのは花が終わってから花芽を付ける9月上旬あたりまで。
骨粉や油かすなどの肥料を月に2回のペースで与えます。
開花後~9月までの時期に肥料をしっかり与えることで、
株が充実し、良い花芽ができるようになります。
開花時期に肥料が残っていない状態にしておくため、
肥料を与えるのは9月上旬で終わりにするのがポイント。
モッコウバラの剪定時期と剪定方法
モッコウバラの剪定は花が終わった後、
真夏に入る前の7月上旬までに終わらせておくようにします。
梅雨明け後を目安に今年伸びたシュートを根元から切り取り、
3年以上経った古い枝や細枝、未熟枝などを切り捨てる夏剪定を行います。
花が咲いた枝は半分ほどに切り戻す剪定をします。
モッコウバラの誘引時期と誘引方法
モッコウバラは9月上旬頃に花芽を付けた後、
秋には枝の伸びがほとんど止まって成長がゆるやかになってきます。
誘引はその頃に行っておくのがおすすめです。
モッコウバラは枝を横に倒すように誘引すると花付きが良くなります。
以上、モッコウバラの花付きが良くなる栽培方法でした。
育て方の参考にしていただければうれしいです。
コメントはこちら