バラの葉が一通り展開して、早い品種ではつぼみも付け始める頃。
時期が来ると当たり前のように発生するのがアブラムシです。
お会いするのはもっと先・・・とのんきに構えていましたが、発見するときは一瞬ですね。
水やりのときにふと目をやったところにアブラムシたちがおしくらまんじゅうしていました(汗)
数こそ少ないですが、アブラムシは確か繁殖力がすごいんですよね。
放っておくと確実に大量発生を招くことになってしまいます。
というわけで今回は、発生初期のアブラムシを駆除する方法として
手軽なスプレータイプの薬剤をおすすめしたいと思います。
アブラムシの繁殖力は驚異的!見つけたらすぐに対処が鉄則
アブラムシの繁殖力の強さについては前々から知っていましたが、
一体どれだけ増殖するのかちょっと調べてみました。
するとやはり恐ろしい事実が・・・!
アブラムシは春に卵から生まれるそうなんですが、
その卵から生まれるアブラムシはなんとすべてがメスになるんだそう。
メスだらけなので繁殖できっこないだろうと思いきや、
卵からかえったメスのアブラムシはオスがいなくても幼虫を産むことができるんだとか。
しかもこの場合は卵ではなく、いきなり幼虫を産むというので驚きです。
こうして生まれた幼虫はまたすべてメスになり、
わずか1週間ほどでさらにメスの幼虫を産めるようになるとのこと。
もう、完全に意味が分からないですよね(笑)
どれだけ増殖したいんだ!と。
秋になって幼虫の中にオスが現れると、そこで初めてメスとオスが交尾し、卵を産むそうです。
そして春が来て同じことを繰り返すというわけですね。
発見したときは少ししかいなくても、あっという間に多くなってしまうので、
見つけたらすぐに対処しなきゃいけません。
アブラムシの発生場所と発生時期は?
アブラムシは早い場合だと3月頃、一般的には4月頃~11月頃にかけて発生します。
発生する場所は主に新芽やつぼみ。
バラの新芽は赤っぽい色をしていて目につくので、時期が来たらチェックしてみるといいですね。
バラのつぼみが付く頃になると、つぼみにも大量に発生するので要チェックです。
アブラムシがバラに与える被害は?
アブラムシは新芽などの柔らかい場所に密集して汁を吸います。
経験上、放っておいてもバラの状態が悪くなるようなことはありませんでしたが、
見た目に気持ち悪いですし、アブラムシがウイルス性の病気を媒介したり
アブラムシの排泄物がすす病の原因にもなることがあるそうなので
やっぱりしっかり対処しておいたほうがいいでしょうね。
アブラムシを発見したらどうする?
アブラムシは見つけ次第、指でつぶしてしまうのが一番手軽で確実です。
薄いビニール手袋をはめてアブラムシがいる部分を優しくなぞるようにすると
つぶれたアブラムシが下にぽろぽろと落ちていきます。
ここでアブラムシをつぶさずに中途半端に落としてしまうと、
下のほうの葉っぱにキャッチされてしまうので注意。
情けをかけるとアブラムシが上から下に移動しただけになってしまうんです。
ほかには筆で払う方法もありますが、これだと完全に退治したことにならず
下の葉に落ちて増殖し続ける可能性があるので確実性は低くなりますね。
つぶすのがどうしてもイヤだという場合は、薬剤をかけるのがおすすめ。
発生初期段階のアブラムシであれば、数もそれほど多くないので
スプレータイプの薬剤で駆除するのが楽チンです。
たいていのスプレー薬剤はアブラムシに対応しているので、
3種類ぐらい選んでローテーションで使用するようにします。
今回わたしが使ったのはこちらのスプレー薬剤。
これをアブラムシが密集している場所へスプレーします。
新芽などがしっとりと濡れて薬剤がぽたぽたとしたたるぐらいが目安。
アブラムシは葉裏に付くことが多いので、表だけじゃなく裏も念入りにスプレーしてくださいね。
これぐらいの小さい株であれば、スプレーだけでも全体に薬剤散布を行うことができてしまいます。
アブラムシはバラに発生する害虫の定番中の定番ですが、
つぶす勇気があれば簡単に解決できますし、
つぶす勇気がない場合でもスプレータイプの薬剤でパパッと駆除できます。
増殖しすぎないうちに対処するのがポイントですね。
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