バラの茎に細長い傷を付けて産卵し、
ふ化した幼虫がバラの葉を食害する被害をもたらすチュウレンジハバチ。
チュウレンジハバチの幼虫によるバラの葉の食害については、
当ブログのほか旧ブログでも何度か取り上げてきましたが、
このチュウレンジハバチの幼虫がバラの葉以外、
つまりバラの花自体にも被害をもたらすことはご存知でしょうか?
今回、チュウレンジハバチの幼虫の食害に遭ったのは、
こちらのバラ、ローズポンパドゥール。
ローズポンパドゥールは、このようにオベリスクに仕立ててあります。
一輪一輪がとてもボリュームのある花なので、
その重さを支えてあげるためにもオベリスクなどの構造物は必須です。
このローズポンパドゥールが開花して間もなくのこと、
ひときわ大きく開いた一輪の花びらに異変が・・・
よく見ると、花びらの縁がちりちりになっていて、
ところどころにあのにっくきチュウレンジハバチの幼虫が!
被害に遭った一輪の花茎を確認してみると、
チュウレンジハバチが産卵したときに付けた傷跡がありました。
これまでチュウレンジハバチの被害に遭っても、
その幼虫がバラの葉を食害するところしか見たことがなかったので、
今回このようにバラの花まで食害されたのは衝撃でした。
チュウレンジハバチの幼虫は、バラの葉だけでなくバラの花までも食べるんですね!
被害を受けた一輪は、傷が付いた花茎ごと切り取り、
念のためこちらの薬剤を散布しておきました。
このバラ用薬剤は、うどん粉病、黒星病、ハダニ、アブラムシ、ケムシ・・・etc、
バラによく見られる病害虫のほとんどに効果がある万能殺虫殺菌剤です。
わたしがいつもお世話になっているバラ苗専門店、バラの家さんでも
一押し薬剤としておすすめされています。
薬剤はいろんな種類のものをローテーションで使っていくのが基本なので、
こちらの薬剤もその中のひとつとして揃えておくと安心ですね。
【追記5/31】
薬剤散布後、何事もなかったようにたくさんの花を咲かせてくれたローズポンパドゥール。
まだまだ大きなつぼみが上がってきています。
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